布施家文書の緊急保全について

越佐歴史資料調査会では、去る5/1(土)、数年来調査対象としていた上越市手島布施家文書の保全作業を行いました。これはこの冬の大雪で建物に大きな被害を受けたことから企画され、当会より新潟歴史資料救済ネットワークにも依頼をして実現したものです。

新潟歴史資料救済ネットワークでは、コロナ禍に鑑み、また諸般の事情から大型連休中に実施する必要がある緊急案件であったため、新潟県内在住で、乗りあわせをせずに現場に到着できる方に限りMLで募集をしました。結果、越佐歴史資料調査会の世話人メンバー9名にあわせて、新潟大学関係者3名、長岡市立中央図書館文書資料室1名、新潟県立歴史博物館1名の14人による作業となりました。

当日は最後の保管施設への運び入れの段階で雨に降られてしまいましたが、それまでは概ね順調で、1トン車約三台分の史料を蔵から運び出すことが出来ました。蔵の破損はあまり大きくないのですが、今回保全した史料には湿気を含んだものもみられ、この段階で運び出せて良かったと考えております。

今後の史料の扱い等は、越佐歴史資料調査会と新潟歴史資料救済ネットワークが連携して進めていくことになります。以上、遅くなりましたがご報告でした。